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“野”に一輪の“花”を

2016年11月06日

私の生家は熊本県益城町、住んでいたのは熊本市東区健軍です。私たちも熊本地震で散々な目にあいました。さて、実家の父の書斎の掃除をしているときに偶然にも行方不明となっていたDVDを見つけだしました。4年前に亡くなった父の偲ぶ会を開催した時、確かある1枚のDVDを焼き参加者に配りました。それは約40年前の1973年(昭和48年)6月放送されたNHKテレビ番組“ニュース特集”かくれた難病~小児糖尿病~というNHK特集番組です。“ニュース特集”は、当時のNHKの看板番組、ゴールデンタイムに毎週一本(30分番組)放送されていました。
当時、日本においてインスリンの自己注射は医師法第17条に抵触するということで認められないばかりかインスリン注射に関わる費用は健康保険が適応されず、すべて自己負担という“患者さんがおきざりにされた”、“医療の荒れた野”のような状態でした。患者さんは毎日かかりつけ医のところに行きインスリンの注射を受けていました。そこで日本糖尿病協会の会長、副会長、患者の会の代表は厚生省に10万名の署名を持って陳情に行きました。特集はこの陳情などを編集した番組です。この放送が端緒となり、小児糖尿病の存在が広く全国に知られることになりました。
その一方で、インスリン自己注射にある試みが1973年(昭和48年)に始まりました。それは“長野方式”というもので、医師は外来診療で400単位が入ったバイアルから処方どおりのインスリンを患者さんに打ち、残りを廃棄という形にして患者さんはそのバイアルを持って帰って自宅で自己注射をしていました。しかし5年後に厚生省が知るところとなり“長野方式”は禁止されました。
 しかしこのことなどが1981年(昭和56年)に厚生省 園田 直大臣を動かしインスリンの自己注射は認められました。あの陳情からなんと8年もたっているのです。このように“原野”に一輪の“花”を咲かすのは極めて困難なことでした。先人のご苦労に頭が下がります。

インスリン自己注射の黎明期をちょっとだけ書きました。これには糖尿病学会、糖尿病協会、日本医師会がかなり力を入れられたそうです。11月は”糖尿病月間“です。こういう苦労があったことをお伝えしたいので書きました。

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