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夏バテ防止 頑張れ経営者

2015年07月31日

以前、私はある企業の経営者の皆さんに講演をいたしました。講演演題は“あなたと生活習慣病 会社の健康はあなたの健康”という題でした。糖尿病などの生活習慣病がもたらす血管の病気の話で失明あり、透析あり、壊疽での切断あり、心筋梗塞ありのまことにお気の毒なドキッとする内容で、お聞きの社長さんたちの懇親会の食が進まなくはならないかと気になるデキでした。

さて、生活習慣病の代表的な病気の糖尿病は初期には痛くも痒くもありません。しかしその結果、失明(年間3000名、緑内障に次いでの失明の原因です)、透析(年間10,000名、透析の原因で一番です)にいたります。いずれも患者さん、ご家族を悩ます健康状態です。

長年、糖尿病診療に携わると合併症が進行する方の性格に一定の傾向があることに気づきます。ひとつは残念ながら病識に乏しい方、一方ひとつは自信家の、多忙な方です。いずれも頑固で病気の受け入れがうまくいきません。病気が進行するとさすがに自信家の、多忙な方たちも事態の厳しさに気づき“変わられ”ます。しかし一方、患者さんの気持ちの中に“なぜだ。なぜおれなのだ”のわだかまりを持っておられることが担当する私にはいつも気になります。

糖尿病の状態、“失明”、“透析”の合併症の危険性は企業の営業収益にシュミレートできます。血糖値の推移はHbA1c(ヘモグロビンA1c)という酵素の値で経過を追っていきます。HbA1cは1-2ヶ月の平均血糖値です。血糖値が正常の方のHbA1c値はおおよそ4.6から5.6%。私たちはその値の意味を皆さんの体温だと表のように説明します。つまり、平熱は35度5分くらいです。よく、要注意のHbA1c値は7%だといわれると思います。つまり7%を切る値を維持してくださいということですが、これは37度の微熱くらいなら何とか仕事はできる値なのでこれくらいにとどめましょうという値です。さてA1c 8% 。これは38度の熱です。明日の仕事を考えたらお薬でももらっておこうかなという値です。私たち糖尿病専門医から見ると治療の内容、指導を考え直さないといけないと考える値です。A1c 10%。体温なら40度の高熱です。とても仕事はやってられないので家で休んでいようという値なのです。ただ、HbA1c値はインフルエンザにかかった時の高熱のように急激に変化するわけではありませんので、体はうまく対応してしまいます。

そのうえ、最も怖い糖尿病の合併症はもっと、もっと長い10-20年間の血糖値の積み重なりの結果です。いっそう今の体調が結果を表すのが遅れてします。このデフレ不況の時代、企業の4半期、4半期の営業成績は企業努力の成果で良好のようでも、株主総会では企業の資産、累算収益ではバブルなどの無理な出費が響いては赤字で株主から経営陣はたたかれることになります。軒並み報道される某業界の粉飾経営利益のことはまさしくこのことなのです。その場しのぎがいかに大きな負債を残すかということです。

健康というのは長期展望を持った管理が大事です。このことは長期展望を持った経営戦略につながるとはお思いになりませんか。生活習慣病は“ライフスタイル”の病気といわれます。すなわち、あなたの生き方、習慣、家族などあなたをとりまくすべての環境が影響します。“あなた”という言葉を“会社”という言葉に置き換えてお考えになれば今が10年後、20年後を作っていくことがお分かりになると思います。

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糖尿病は「勃起不全(ED)」との関連が高い病気のひとつです。三村かずお内科クリニックでは、ご相談いただければED治療を行います。まずはクリニックまでお電話にてお問い合せください。
  • クリニック内にディスプレイしているクラフト作品です。ドイツ・オーストリアに古くから伝わる木の実とスパイスのクラフトになります。

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