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健康のABC(健康への"気配り")とXYZ(あなたのためになる健診結果の読み方)

2014年11月04日

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食べ過ぎに運動不足。今は"つい忙しくてーー"で済ませていることが、年を重ねるほど取り戻すのが大変だって気が付く。それが生活習慣というものなのです。 最近"メタボ腹"なんて言葉をよく耳にしませんか。若いころは好きなものをいくら食べても平気だったのに、気がついたらポッコリお腹。"どうにかしないといけないけれどーー"と悩んでいませんか。"がん検診"と対極にあるような領域ですが実は定期的な検査、健康への"気配り"が大事であるという点は実は似通った面を持っています。さて健診を受けてみようかと気になる、健康のABCがなぜ大事かというポイントをお教えしましょう。

日本人男性の平均寿命は約80歳、女性の平均寿命も約85歳、世界で一番の長寿国です。にわかには信じられないブラックユーモアと感じる人もいるかもしれないでしょう。私は1980年から2000年までの日本人の亡くなる原因なる、縁起でもない図を講演で好んで使います。図でお示しするように、1980年はそれまで3割ずつで肩をならべていた"がん"、"脳血管障害"と、"心疾患"の比率が大きく変わる時期なのです。30年たった今の、2016年は日本人の亡くなる原因の3割はがんです。そして脳血管疾患と、心疾患は二つを合わせてやっと3割です。この理由はこう考えます。がんは健康の交通事故、年齢の終着点の意味合いがあります。でも脳血管疾患と心疾患は防ぎ得る病気です。私達は"死ななくなった"のです。言い換えると日本人は"死ねなくなった"のです。

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そして残りは実に多岐の病気が顔を出します。肝障害、気管支肺炎など。これはどういう原因で起きるのかわかりますか。うまく付き合えないアルコールの飲み過ぎ、ご高齢の寝たきり老人が力尽きて肺炎で亡くなるなどが原因です。一時期は交通事故での不慮の事故も入っていました。さらに近頃はうつ病などに伴う自殺が大きな社会の問題とクローズアップされています。"ぽっくり願望"なる言葉がささやかれますがそう事は簡単ではありません。

私達は"死ななくなった"、そう"簡単に死ねなくなった"。ならば開きなおって健康で長生きするのです。寝込む原因となる、脳血管疾患、心疾患の原因となる糖尿病、高血圧、高脂血症などの生活習慣病とは上手に付き合う(健診をきちっと受け、良いかかりつけ医を見つけましょう)。がんだって、どうせかかるなら人生の最後だけでいいや(つまりタバコはやめましょう。私はやめました)。さらに出口が見えにくい、なんとも重苦しい介護、心の病気は家族、地域、職場の皆で助けあいましょう。

私達のまちに住むみんなの心と、身体を私達みんなで守っていきませんか。私達のまちを生き生きと"あいさつ"ができるまちに私達一人ひとりで支えましょう。

さて、次に健診を受けてみようという気になったあなたに健診の結果の読み方 "XYZ" をお教えしましょう。皆さんのよかドック検診ファイルはからだ通信簿と命名しました。これはあなたの健康の通信簿なのです。

検査結果は体格、血圧、血液中の脂質、糖代謝、肝機能、腎機能、貧血、心電図、メタボリックシンドローム判定、保健指導判定と並びます

さらに検査結果の理想値(受診者に示してほしい値)、これは正常値よりも厳しい理想の値を示しています。通信簿の5段階評価を思い出してください。理想値は通信簿の5か4なのです。さらに右に目を移すとお受けになられたご自身の健診の結果が順に並んでいます。理想値を外れた場合、カラムは黄色に反転しています。が、内容はいろいろです。

  1. 黄色の反転したカラムには理想値から外れるが正常範囲の値。 つまり5段階評価の3です。これは必ずしも異常値ではないのです。
  2. 正常範囲からも外れて再検査をしてほしい値。 これはきっと5段階評価の3以下でしょう。
  3. 治療の対象となる値もあります。色が変わっても微妙に意味が違うのです。
    (これは中央保健所、あいれふで受診なさった方への説明ですがこの記載は各区で微妙に違います。ほかの区はAとかHとか、判定がついています。)

体格は
身長から計算されたバランスのいい体重、標準体重、BMIなどが並んでいます。メタボの指標の腹囲(へその高さのおなか周り (cm)))です。要注意は男性の腹囲が女性の腹囲より短いのに注意してください。
血圧は上の(収縮期)血圧 下の(拡張期)血圧があります
上の(収縮期)血圧は心臓が全身に血液を送るときの血管にかかる圧力です。
下の(拡張期)血圧は同様に心臓に血液を戻すときの血管にかかる圧力です。
目標の血圧は年齢や、合併症で違いますが、理想は130未満/ 85mmHg以下です。血圧は心臓の血液を送り出す力(心臓が無理をしていることもあります)と、体の隅々の血管のしなやかさで決まります。

血液中の脂質 
中性脂肪 肝臓や食べ物から作られる脂肪です。目に見える脂肪といわれ、多いと血液が白く濁ります。余ると脂肪組織に蓄えられます(霜降りお肉の霜!!です)。つまり、皆さんのだぶだぶおなかの原因です。コレステロール現在はHDLコレステロール(善玉)、LDLコレステロール(悪玉)と分けて表します。

糖代謝(糖尿病であるかどうかの指標)
空腹時血糖 空腹時の血液中のブドウ糖の量です。正常値は80-110mg/dlです。ヘモグロビンA1c (HbA1c)は1ないし2か月の平均の血糖値で、その日の食事の有無に左右されません。A1c (HbA1c)は皆さんの体温と思ってください。 6.5%体温で6度5分はやや微熱)。血糖値が高いですよということです。A1c (HbA1c) 7.0%はちょっと熱っぽいかな。A1c (HbA1c) 8.0%は明日の仕事を考えたらお薬でもーー。A1c (HbA1c) 10.0%は"きついなーー"です。

肝機能
AST (GOT)、ALT (GPT) 細胞(特に肝臓の細胞)が傷つくと上昇します。γGT (γGTP)はアルコール、飲んでいるお薬で上がることがあります。尿酸は血液(水)に溶けにくいため、血液の中でもガラス片のように見えます。 痛風の原因です。

腎機能
クレアチニンは腎臓が正常に働いているかどうかの指標です。尿蛋白、尿潜血など尿検査はさりげない検査ですが体のバランスを教えてくれる大事な検査です。

貧血
赤血球は血が赤い理由です。 全身の組織に酸素を運び(動脈血)、 組織のニ酸化炭素を運びだす(静脈血)のが仕事です。 年齢、性別で違います。
血色素量(ヘモグロビン)、ヘマトクリットは血の赤さの度合い、血液に赤血球がどれくらい含まれるかなどを表します。

心電図 
心臓の筋肉の電気信号で波形の乱れで病気の兆候が分かります。
判定は異常所見なし、異常所見ありしかありませんので、異常所見ありでもびっくりしないでください。

メタボリックシンドローム判定、保健指導判定
さらに介入(おせっかいと読みますが、これは善意のおせっかいです)が必要かどうか判定します。 情報提供レベル、動機付け支援 積極的支援などに分けます。

クリニックのご案内

住所:福岡市中央区高砂1-8-8サンクス渡辺通2F
電話番号:092-406-2600

初めて診察をされる方は、検査データとお薬手帳をご持参ください。

糖尿病は「勃起不全(ED)」との関連が高い病気のひとつです。三村かずお内科クリニックでは、ご相談いただければED治療を行います。まずはクリニックまでお電話にてお問い合せください。
  • クリニック内にディスプレイしているクラフト作品です。ドイツ・オーストリアに古くから伝わる木の実とスパイスのクラフトになります。

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